森の絆

森林由来J-クレジットの実施者と購⼊者の交流録

人吉市×浦安D-Rocks編 森林見学

メディア

2025年6⽉8⽇(⽇)に熊本県⼈吉市で第5回「⽥んぼラグビー in ⼈吉」の開催後には、⼈吉市職員の案内で、森林由来J-クレジットの対象林を⾒学しました。訪れた市有林の状況をはじめ、施業や管理の⽅法、今後の森林計画、克服すべき課題など、さまざまな⾓度から森林やJ-クレジットに関する説明を受けました。

ヒノキの様子
ヒノキの産地である⼈吉市は市⾯積の約8割が⼭林
浦安D-Rocks、住友林業、NTTドコモビジネスが森林で⾒学

森林由来J-クレジットを創出する森林を⾒学

⽥んぼラグビーのイベント後には⼈吉市職員の案内で、森林由来J-クレジットの対象林を⾒学しました。訪れた市有林の状況をはじめ、施業や管理の⽅法、今後の森林計画、克服すべき課題など、さまざまな⾓度から森林やJ-クレジットに関する説明を受けました。これまではJ-クレジットの存在を数字でしか認識できませんでしたが、実際に森に⼊り⽊に触れることで、浦安D-Rocksの選⼿達もCO2を吸収している森林をイメージできるように。森林に対する理解も深まり、森の価値を改めて考える機会を得られたと⾔います。

⼈吉市⻑を表敬訪問。イベントの報告、地域振興などを語る

その後は松岡隼⼈・⼈吉市⻑を表敬訪問しました。⽥んぼラグビーの報告や今回、浦安D-Rocksが参加した経緯、⼈吉市と浦安D-Rocksをつなげた「森かち」を運営する住友林業、NTTドコモビジネスの事業などを紹介。松岡市⻑からは地域資源を有効活⽤する⼈吉市の取り組みの他、地域社会が抱える課題についてなどをお話しいただきました。

⼭を所有している⼈が笑顔になる⽅法は︖

「⽇本⼀の隠れ⾥」とも称される⼈吉市は、市⾯積の80%以上を⼭林が占めています。松岡市⻑は「林業は収益につながりにくい点が課題と認識している」と語ります。その上で、⼭を所有している⼈が笑顔になれる⽅法が何なのかを追求したいと続け、経済林と環境林のバランスを取りながら、森林のゾーニングを意識した林業経営を組み⽴てていく必要があると説明してくれました。⼈吉市では森林資源の情報解析は完了しており、林業で働く⼈の育成と充実が次の課題として出てきているとのこと。作業員らの働く環境と待遇改善を進めるためにも、J-クレジットを活⽤していきたいと松岡市⻑は期待を寄せています。

今回の交流で得た経験と課題を、次回以降に⽣かす

⼈吉市にとって、森林由来J-クレジットの購⼊者を現地に招いて交流を持つのは初めての試みでした。市の担当者は「購⼊者に現地に来てもらい、地域住⺠らとも触れ合う機会をつくれたのは⼤きかった」と語ります。今回の経験から、植林体験や環境教育との組み合わせ、スポーツを通じた連携、⼦供達の体験の場としての活⽤など、次回以降のさまざまなヒントを得たとの⼿ごたえも。浦安D-Rocksもプロスポーツチームならではの求⼼⼒や発信⼒、コミュニティを活⽤し、社会課題に取り組むきっかけを提供し続けていきたいと表明。スポーツと地域、環境をつなぐモデルケースづくりを⽬指していくと語りました。

課題や地域への思いを時に熱く語る松岡隼⼈・⼈吉市⻑
⼈吉市、浦安D-Rocks、住友林業、NTTドコモビジネスの担当者による意⾒交換会(撮影協⼒︓芳野旅館)